前回の記事
前回の記事では日本列島が世界をモデルとしてイザナギ・イザナミによって造られたとする、真・日本列島雛形論を論じました。ここで問題になるのは「いつ造られたのか?」と「どうやって作られたのか?」です。(「どうして造られたのか?」は今回は割愛します)
●「いつ造られたのか?」
前回の記事でご紹介した地図は1574年に制作されたことになっており、普通に考えれば戦国時代の頃だということになりそうですが、あの地図が参考にした情報が当時最新のものだとは限らない点と、「国生み」はイザナギ・イザナミが行ったとされている点から実際には1574年よりもかなり前だと思われます。そもそも戦国時代の頃に日本列島が造られたとすると、それ以前の歴史が大きく覆ってしまいます。もちろん私たちが習う歴史はかなりの嘘が入り込んでいると思われますが、【偽りは真実に寄り添わないと生きていけない】ので、私たちが習う歴史の基礎部分は真実であると思われます。したがって歴史の教科書に妥協しようとすると、どうしても国生みの時期は日本史が始まる頃を想定しないといけなくなります。検索した限りでは日本が初めて歴史に登場するのは後漢書の中で西暦57年に金印を授与された倭奴国だったので、大体この辺りに国生みが行われたと考えられます。私は朝鮮半島もその対象だったと考えていますが、高句麗が登場するのが紀元前37年なのでその頃から作業が開始されたのかもしれません。
●「どうやって造られたのか?」
日本列島を造る方法として考えられるのは以下の二つです。
方法1.海底火山を噴火させて陸地を造る
方法2.別の場所から土を持ってきて埋め立てる
方法1は実際に太平洋で起こっていることです。日本列島を造るのに用いられたかは分かりませんが、富士山や阿蘇山がその形跡と見れなくはないので可能性としては残ります。人為的に火山を噴火させることができるかについては別のシリーズで考察したいと思います。
方法2は本シリーズで主張してきた巨人たちに土地を移動させる方法で、私はこちらがメインだと考えています。この方法を使用したとすればイザナギ・イザナミは巨人だったか若しくは巨人に変身することができたことになります。私がこの方法が使用されたと考える理由は前回記事でも書いた通り、中央構造線の部分が切断してから接続された部分に見えるからです。他にも人工的に地形をいじったと思われる箇所がいくつかあります。
次に問題となるのは、その土地を「どこから持ってきたのか?」ですが、この壮大なパズルを解くのはそう簡単ではありません。持ってきた場所が1か所とは限らないうえに切断して加工した部分は原型を留めていないと思われるので、持ってきた場所の特定は非常に困難です。正攻法でこのパズルを解くのは無理でしょう。
ここからが本シリーズの書きたかった内容となります。歴史上で滅亡する時期が日本の登場時期と被っている国はどこかと考えたときイスラエルが思いつきました。そしてそこから日本列島の一部にはイスラエルの土地が使われているのではないかと思いつきました。この考えは日ユ同祖論に新しい可能性を与えるかもしれません。知らない方の為に説明すると、日ユ同祖論とは日本人とユダヤ人は同一の民族だとする説です。明治時代に来日したスコットランド人ノーマン・マクラウドが日本人とユダヤ人の類似点を見出して主張したのが始まりとされていて、今でも根強い支持者たちがいます。日本人とユダヤ人の類似点についてはあまりも多すぎるし、本記事の論点ではないので省略します。詳細が知りたい方はネット上に情報が大量にあるので検索してみて下さい。
しかしイスラエルから土地を取ってきたとするなら、今のイスラエルは一体何なんだという話になります。そこで私はイスラエルの土地はすり替えられたのではないかと見ています。私にそう思わせるのは死海の存在です。死海は中東にある塩湖で、湖面が世界で最も低いことで有名ですが、かつては海の一部であったと考えられており、上流のヨルダン川から来る水の量が少ないため現在も湖面が下がり続けています。かつては海の一部であったということから、死海の西側はかつて海であった可能性があり、何かが起きて陸地になったということが分かります。
ここからは私の思いついたストーリーを語ります。死海の西側(死海も含むかもしれませんが)は今のように陸地だったが巨人によって抜き取られ、死海とその西側は海の一部となった。しかし後から巨人が別の土地から取ってきた土を埋め立てて現在のイスラエルになったのではないか、というのが私の予想です。湖面が下がっているという事は自然にできた湖ではないという事であり、上記の説明であれば死海が塩湖である理由を説明できます。
日本の歴史ジャーナリストであり竹内文書の影響を強く受けていた山根キクは、イエスの墓が青森県戸来村(現新郷村)、モーセの墓が石川県押水町にあると主張していましたが、それらの土地がイスラエルから抜き取られたものなのかは分かりません。また徳島県の剣山に伝説のアークが眠っているという噂もありますが、これも同様です。しかし【火のない所に煙はたたない】ので、これらの問題は未来の優秀な考古学者たちに託すことにします。